感謝のタイミング   副教会長  

 先日、車を買い替えるという方が参拝されました。古い車のお礼のご祈念をして下さいということでした。その方は当日車をきれいに掃除してから参拝され、一緒にお広前でご祈念させていただいた後、車の前でもお礼のご祈念させていただいて、長い間お世話になった車とお別れをしました。そして納車後も新しい車で参拝され、これからも事故過ちなどなく、家事・仕事・参拝等のお役にたっていただけるよう、同様に一緒にご祈念させていただきました。
 
そんな中で先日やっと衣替えが終わりました。衣類の整理をするのは衣替えの時期の年二回だけなのですが、中には三十年以上前に購入したものなどもあって、試しに着てみたりしてゆっくりと整理しています。今回着られなくなったものは、五十肩が治ったら後ろのボタンがまた留められるようになるかなと思って置いていたエプロン一着でした。ボタンの位置が思ったより高く自分一人では留めることができませんでした。なので、信者さんに習ってしっかり洗濯をし、お礼のご祈念をした後資源として出させていただきました。今後使わせていただくことになる新しいエプロンにも、感謝し大切にさせていただきたいと思いました。

 今の時代、安全面・コスト面・サイズや生活スタイル面・機能面・衛生面など様々な理由から、ものを買い替えるということも多くなってきています。それも必要なことだと思います。ただ古くなったからとか使い勝手が悪いからなどと、マイナスのことばかりに目を向け、不足をいって処分するという形をとるのではなくて、この方のように今まで使わせていただいたことに感謝し、お礼をいって買い替えるということが、新しいものを大切に使わせていただくことにつながるのではないか、と改めて思わせていただきました。


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